入院中で寝たきりの患者に性的暴行を加えるなどの罪に問われている男の初公判が熊本地方裁判所で開かれ、男は起訴内容を認めました。
不同意性交等と性的姿態等撮影の罪に問われているのは、熊本市北区清水亀井町の無職、佐藤勝則被告(28)です。

起訴状などによりますと、佐藤被告は今年1月、准看護師として勤めていた熊本市西区の病院で、入院中の80代の女性に性的暴行を加え、その様子をスマートフォンで動画撮影した罪に問われています。
10月9日の初公判で、佐藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は、冒頭陳述で「佐藤被告は高齢患者を介助する中で性的な興味を持つようになった。被害に遭った女性は認知症の影響で意思表示ができない状態だと知っていた」などと指摘し「同様の余罪がある」として、今後、追起訴を予定していると明らかにしました。
一方、弁護側は「起訴内容は争わない」とした上で、今後、情状酌量を求める方針を示しました。
次回の裁判は12月4日の予定です。