【まとめ】ハトの卵を処理するまで

最後に改めて、ハトの卵の発見~処理まで10日間の流れを振り返ろう。

 自治体や被害内容によって、手続きの流れは異なる

1. 4月30日: 卵発見
→熊本市役所(鳥獣対策室)に電話で相談
 捕獲・採取許可を申請するため「現地調査」を予約

2. 5月1日: 申請手続き
→市職員が自宅を訪問・現地調査 申請書を記入(かかった時間は15分程度)

3. 5月2日: 許可が下りる
→市職員より電話で連絡 許可期間と、許可証の送付予定が伝えられる

4. 5月8日: 許可証が自宅に届く
→指定された許可期間(今回は5月9日から1週間)以内に処理する

5. 5月9日: 卵を処理
→許可期間終了後30日以内に許可証を返送、もしくは市役所に直接持参する

熊本市には2024年度、ハトに関する捕獲・採許可の申請が35件、相談が51件寄せられた。

今回の手続きは、あくまで一例だ。ハトの卵や巣、ヒナを自宅で見つけたら基本は「見守る」こと。どうしても生活上、困る場合に「捕獲・採取」許可の相談を自治体にすること。これを覚えておきたい。

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個人的な感想としては、やはり時間と手間はかかる上、市職員が自宅に来るのはなかなか緊張する。

しかし、ヒトにとっては「有害」でも、生き物たちにとっては種をつなぐ営みだ。それを人間の都合で断つのなら、一連の手続きは命への最低限の敬意を示す方法なのかもしれない。

卵を捨てる時に手のひらで感じた、17gの重みを思い出した。