私たちの食生活を大きく支えている「小麦」。供給を安定するために、輸入小麦は国が買い付けて価格を決め、製粉企業などに売り渡しています。世界的に小麦価格の高騰が続く中、岸田総理は売り渡し価格を据え置くよう指示しました。私たちの生活への影響はどうなるのでしょうか。

後生川 凜アナウンサー
「メロンパン 150円、あんパンやクリームパン 120円とリーズナブルな価格ですが、3年ほど前より20円値上げしているということです」

90年以上続く老舗のパン店。
昔ながらの味と手に取りやすい価格で人気ですが、今年に入って一部の商品で2回値上げに踏み切りました。

行徳パン 行徳 仁 社長
「長いこと据え置きでずっと頑張っていたんですけど、最近の世知辛い世の中の流れには抗えずにですね」
小麦の価格は、3年ほど前と比べると3割から4割高騰。そんななかで、今回の小麦価格の据え置きに一安心、かと思いきや…

行徳 社長
「小麦だけでも据え置きしてもらって助かるなとは思うんですけど、他が上がっているのでちょっとこれだけでは歯止めがきかないかなという印象です」

例えば、このドライフルーツを使ったパン。砂糖・塩・油・ドライフルーツ・ナッツなど、小麦以外の副材料も軒並み2割ほど値上りしているといいます。
行徳 社長
「250円くらいで売ってたんですけどもう今はプラス100円くらいになってますね」「大きくて安いというのがうちのウリだったのでこういう値上げはすごい心苦しいというか、うちのセールスポイントもちょっと消されてしまう」