大学内の飲食店が提供した食事や弁当が原因で、12人が食中毒になったとして、熊本市がこの飲食店に今日(23日)から2日間の営業停止を命じました。
食中毒が発生したのは、熊本市北区徳王にある崇城大学の第二食堂「モンマルト」です。

熊本市によりますと、10月10日(金)~13日(月)に、この店で食事した、または調理された弁当を食べた10歳未満~30代の男女12人が、腹痛や下痢、発熱などを訴え、医療機関で受診した10人のうち2人が入院したということです。
検査の結果、複数の患者の便から、サルモネラ属菌が検出されました。
医療機関を受診した10人中、9人は回復傾向で、1人は現在も入院しています。
この飲食店は大学の敷地内にあるものの、公道に面する独立した建物で、家族連れなどの一般客も利用するということです。
店では「かつ丼」や「肉飯丼」などを食事として提供したほか、「天津飯丼」や「鶏玉チリ丼」などを弁当として販売していたということです。
症状を訴えた人達が共通して食べたのが、この飲食店の食事や弁当だけだったことから、食中毒の原因と断定し、今日(23日)から明日(24日)まで飲食店に営業停止を命じました。
熊本市は、飲食店への聞き取りと現場の状況から、食品の温度管理や加熱不足、また器具の洗浄などが不足していた可能性があるとしています。
店は18日から営業を自粛しています。