DXにかかった費用は5000万円以上
しかし・・・
ヒサノ 久保誠 社長
「TSMCも第2工場、第3工場まで作るって話もあるし、もう全然、人が足りない」

人手不足に拍車をかけるのが、「2024年問題」です。
今まで通りの輸送を続けるには、ドライバーの増員が必要ですが、業界が抱える問題があります。
トラック運転手の有効求人倍率は全職業の平均を上回り、時間外労働の規制による収入の低下などが状況を悪化させると懸念されています。

ヒサノでは外国人の採用に力を入れ人材確保をしようと手を尽くしていますが運転手が10人足りないと言います。
そんな中で始めたのが・・・
久保社長「受注から配車、請求に至るまで。あるいは、荷物の保管から配達、設置まで。すべてITシステムを使って管理している」
「2024年問題」対応のカギが、“業務のDX化” です。
たとえばその一環として導入されたのが、目的地を入力すると、適切な運転時間や休憩時間が提案されるシステム。
出発地「熊本」、目的地「成田空港」とした場合、休憩のタイミングは3回で休憩に適した広めのサービスエリアも示されます。

また、以前は手書きだった「運転日報」も今は、位置情報を追跡する装置を活用することで自動入力されるようになりました。
このほか、受注や配車もデジタル化しています。
久保社長「ルートを作るのにたとえば1時間かかっていた。それが数分でできます」
DXにかかった費用は、5000万円以上。業務を効率化し、生産性を向上させる先行投資です。

久保社長「それが何千万かかろうとも長期的に見れば、効果はあるのではないかなと考えています」