懲役30年の1審判決に「誤りはない」 控訴を棄却

1審判決時の本多道雄被告

弁護側は「この事件による罪のうち法定刑に無期懲役刑が含まれるのは1件だけであること等を踏まえると、本多被告を懲役30年に処したことは余りにも重すぎる」という主張をしていた。

これに対し、福岡高裁は「1審判決も、弁護側が指摘する事情を明示的に考慮に容れている。その上で、同種事案の量刑傾向の中でも、最も重い部類に位置付けられる事案といえるとし、有期懲役刑の上限である懲役30年を下回るような量刑は相当でないと判断した1審判決に誤りはない」と認定。

1審の懲役30年判決を支持し、本多道雄被告の控訴を棄却した。

この判決は全2回に分けて掲載しています。
①女性従業員6人に性暴力加え1審で懲役30年判決を受けたペットショップ経営・本多道雄被告(67)控訴審でも”脅迫なし””同意あり”で無罪を主張【判決詳報】
②女性従業員6人を完全に支配・服従させて性暴力 ペットショップ経営・本多道雄被告(67) 1審の「過去に類を見ないほどの特異な悪質性」懲役30年判決を支持し控訴棄却【判決詳報】