「買えていたものが買えない」10月だけで値上げ2911品目

円安による原材料費の高騰や輸送費の上昇などの影響で食品の値上げラッシュが続いています。

帝国データバンクによると10月、値上げされた食品はハム・ソーセージなどの「加工食品」や「菓子」など今年最も多い2911品目にのぼっていて、家計を直撃しています。

買い物客「たくさん買えていたものが買えなくなっている感じ。お菓子も上がっているので子供に『安いの探してね』って言いますけど」

提供する飲食店 物価高に人件費も

飲食店の経営者も頭を悩ませています。

和食料理店の女将 小川祐子さん「大変ですよね。うち魚がメインなので魚もものすごく上がっています」

福岡市中央区で夫婦で和食料理店を営む小川祐子さん。

料理の価格は出来る限り上げず量を減らすなどして対応していますが、「これまでと同じ仕入れはできない」と話します。

和食料理店の女将 小川祐子さん「唐津の赤ウニが値上がりしすぎて入れられない(ジャンプ)もう3倍くらいになっています」

福岡県では10月5日から労働者に払わなければならない最低賃金がこれまでの941円から992円と51円引き上げられました。

過去最大の上げ幅で、人手の確保に苦労している小規模の事業者にとっては負担が重くのしかかります。

和食料理店の女将 小川祐子さん「物価も上がる人件費も上がる。ダブルで上げるのはやめてほしいですね」

和食料理店の大将 小川健一さん「飲食店が困りますよね。飲食店だけではないですけど」