遺体をごみ箱に「置いたのか」「捨てたのか」

初公判終了後に開かれた、支援者たちへの報告集会。
グエット被告の弁護人・池上遊弁護士は「検察側が『ごみと一緒に捨てようとした』と表現したことに大変な憤りを感じる」と述べ次のように話した。
グエット被告の弁護人・池上遊弁護士「グエットさんは交際相手などによって病院に搬送され、警察官が認知して遺体を発見し、退院したタイミングで逮捕された。グエットさんが遺体をごみ箱に置いたとして、グエットさんがきちんと処置を受けて交際相手の家に戻ってきていたらどうなっていたか、取り出して普通に埋葬したのではないか。それができない状況にあったのではないか。
彼女が遺体を置いたことを『死体遺棄』と言うのがいいのかどうか。検察官の主張は都合のいい一部を抽出して『死体遺棄』と構成しているにすぎないのではないか。死体遺棄として有罪にし、処罰することが本当にいいことなのか。
日本人として技能実習生をこの国に迎え入れることを政策として選択させている以上、社会全体として考えなければいけないことではないかと思う。」
同じ職場で働く技能実習生「グエットさんを無罪に助けてください」
裁判を傍聴していた、グエット被告と同じ職場で働く技能実習生は報告集会で支援者たちにこう訴えた。
「みなさんグエットさんが働ける仕事を紹介してください。もうひとつ、グエットさんを無罪に。助けてください。」