8月の下田監督代行就任から変わり始めたチーム。練習中も明らかに笑顔が増えていました。

下田菜都美 監督代行
「一番はバドミントンを楽しむことなので、やっぱり『バドミントンを楽しんで、それで強くなって勝てたら一番いいと思うので』とあらためて言ってくださった」

藤井瑞希 さん
「そうですよ。バドミントンなんて人生の一部なので、そこで思い詰めてもいいことないので。なので選手にも最初に会ったときにも『楽しもうよ』と。そして自分が全力でこの数年間をバトミントンと向き合ったって思うような取り組み方をしていくことが、わたしたちの仕事」

広島ガス バドミントン部
小田菜摘 キャプテン

「結果がなかったぶん、自信は持てていなかったんですけど、それでもいいんだっていうふうに思えているので今。すごく楽しくバドミントンをすることができていると思います」

その結果、ここ数年、リーグ戦で勝てなかった主将の 小田菜摘 が勝利し、復活の兆しを見せました。

下田菜都美 監督代行
「ことしは去年よりもチャレンジャー、プラス、どこか、すきが上のチームにもあるので、そこをしっかり狙って勝ちに行けるようにっていう気持ちが去年とは違うところかなと思います」

山藤・志波ペアは、12月の全日本総合ダブルスで予選から勝ち上がって初のベスト8に進み、結果を残しました。

広島ガス バドミントン部
志波寿奈 選手(第1ダブルス)

「目の前の1試合1試合だったり、1点1点というのをしっかり2人でやっていけたのが勝ちにつながった」

成長著しいシングルスの 近藤七帆 も…

広島ガス バドミントン部
近藤七帆 選手(シングルス)

「メンタル面でもいろんなことを教えてくださるし、プレイ面でも細かいところまで教えてくださるので、すごく自分にとってはプラスになっています」

藤井さんは、1年半前に国の指定難病の1つ、再生不良性貧血を煩いましたが、現在は広島へ指導に訪れるほど回復しています。

藤井瑞希 さん
「前向きです。やるべきことはやっているので、それ以降のことはわたしには何もできないのでというのは、バドミントンと同じで。あまり不安を持ったところでっていう気持ちなので。この病気をしたことによって先を見なくなったんですね。目の前のことに精いっぱい取り組んだ積み重ねが『先』っていう形に本当になったので」

最後に、下田監督代行に向けて一言…

広島ガス エグゼクティブアドバイザー
藤井瑞希 さん

「同じ目標に向かっていける仲間になったっていうのはすごく大きいと思っていて、めちゃめちゃお手伝いするので一緒にがんばっていきましょうって感じですね」

― 藤井さんの病気、再生不良性貧血は国の指定難病の1つですが、治療の進化とともに今では多くの症例で長期的な生存が望めるようになりました。広島ガスは、来月23日、S/Jリーグで去年の9位を上回る7位8位決定戦に挑みます。