サイン会で全国を回ることで、ファンに力をもらうという湊さん。「告白」でのデビューから駆け抜けた15年。2022年は1年間、休業して充電期間を過ごし、2023年12月、新作「人間標本」を発表しました。

「読み終わるとイヤな気分になるミステリー」と評されることもある湊作品ですが、あえて“イヤミスの女王”を全面に打ち出しました。

湊かなえさん
ーー新作「人間標本」について
「『ああ、またあの人がこんな嫌な話出してきた』って思われても、まあいいかなっていう感じです。今回蝶がモチーフになってるんです。美少年を蝶に見立てて1人ずつ標本にしていくという話。「告白」を書いたときも読者を誰も意識せずに好きなように書いたんですが、そういう突き抜けたのが読みたいんだよっていう人たちに『お待たせしました。1年休みましたし、さらにパワーアップして戻って参りました。次の10年もよろしくね』っていう作品です」

最後に、若者たちにこんなメッセージを送りました。
湊かなえさん
ーー若者へ『本を読んで』
「やっぱり本を読んで欲しいなっていう思いはありまして。大人になって何か立ち止まったときに、昔読んでいた本の一節が助けてくれることはたくさんある。言葉を知っている人は強いんじゃないかなと思って。読んでいた本が大人になったら役に立つかもしれない。いっぱい読んでもらえてたらいいなと思います」

湊さんが監修したコーヒー「『母性』ブレンド」も完成しました。ふるさとの映画祭を、湊さんは心待ちにしています。
尾道映画祭は12・13・14日。湊さんは最終日の14日に映画「母性」の廣木隆一監督とトークショーを行います。
「湊かなえ『母性』コーヒー」は会場で販売。その後は尾道の書店「啓文社」店舗・オンラインストアで購入可能です。





































