「お前、2回死んだ」 バディや要救助者の命も背負って潜る
転覆船捜索訓練

この日は、プールに巨大な構造物を沈めて「転覆船の捜索訓練」が初めて行われました。
船内は人が1人やっと通ることができる大きさしかないため、バディ同士で助け合い、背負っている潜水器材を外しながら進みますが…。

索(さく)と呼ばれるロープの扱いに手間取り制限時間を迎えてしまいました。
指導するのは、教官をはじめ現役の潜水士です。
指導教官
「お前、2回死んだ。2回。こんな短い時間で15分の間で2回死んだ、索を離して。索は命綱なんだ、これがないと帰れないだろ。あんなにダラダラにして、本当にそれ、本来の用途で使えるのか?器材を使いこなせてない、話にならない。」

指導教官
「下の区画にバディを置いてきているんじゃないのか?下で何かあったらどうするん?誰がエアをあげるん?誰が助けてあげるん?2人で入っていて。」
「お前しかいないんじゃない?自分のことだけに集中してどうするの。」

海上保安大学校訓練部 馬場遼平教官
「自分の命だけではなくバディや要救助者の命も自分の肩に背負って潜ることになるので、水中で安全に活動することを身に着けることが大事になる。その意識が欠けている場合は厳しく指導しています。」