潜水士は2人1組 「バディ=相棒」との深い絆

研修生と教官やりとり
「研修生整列よし!」
「休ませ!」
「休め、おはようございます」

潜水士を育てる研修は、呉市の海上保安大学校で年に2回行われます。全国の海上保安官の中から、適性によって選ばれた人だけに参加が許されます。

「松浦、残圧170」「天野、残圧190」

左:天野栞太さん 右:松浦晃貴さん

潜水士は2人1組。“相棒”という意味である「バディ」で行動します。松浦晃貴さん(28歳)と天野栞太さん(22歳)は、この研修でバディを組んでいます。

天野栞太さん(横浜海上保安部 巡視艇いず)
「バディで仲良くやってます。」
松浦晃貴さん(徳山海上保安部 巡視艇にしかぜ)
「若い人から力をもらえているので、なんとか頑張れています。」

広島市出身の松浦さんは、21人の研修生の中で最年長の28歳。元々は民間企業に勤めていましたが、潜水士への夢が諦め切れず海上保安官になりました。2度目のチャレンジでこの研修に参加することができました。

松浦晃貴さん
「生きている人も助けられるんですけど、亡くなったご遺族の方の力にもなれることを現場に出てから知って、なお潜水士になりたいという気持ちが強くなりました。」