クライマックスシリーズ(CS)に向け、調整を続ける広島カープは、実戦勘を養うため、この土日に地元社会人チームとの練習試合に臨みました。試合後、新井監督は、注目のCSの先発投手について明言しました。
10月7日(土)練習試合 広島 vs. JFE西日本(マツダスタジアム)

石田充 アナウンサー
土曜日は、JFE西日本との練習試合。先発を任されたのは、今シーズン、チーム最多の11勝を挙げている 床田寛樹 でした。
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
非常に安定していましたよね、今シーズンは。
石田充 アナウンサー
本人は1つ、新しい球種を試しました。初回、2アウト・2塁で4番打者を迎えますが、この日のテーマでもあった “緩めのスライダー” で空振り三振に。安定した滑り出しを見せます。

天谷宗一郎 さん
この時期にいろいろ試せるというのは、床田投手らしいです。
石田充 アナウンサー
床田は、3回まで無失点に抑えて降板。試合後、新井監督は、「レギュラーシーズンで一番安定していた」と絶賛し、CS第1戦での先発を明言しました。

広島カープ 床田寛樹 投手
「与えられた所でしっかり投げられるように。あとは勝つしかないので、なんとか勝てるようにがんばりたい」

石田充 アナウンサー
床田に続き、4回から2番手でマウンドに上がったのは、森下暢仁 。3イニングを投げて、先頭打者を2度出したものの、後続をしっかり抑えるピッチングでした。新井監督も「1年間、がんばってくれたので期待して送り出したい」と、こちらはCS第2戦の先発を任されました。

広島カープ 森下暢仁 投手
「先頭打者を出してしまった。そこをなくしたい。あとは結果が全て。いい準備をして、チームに貢献したい」

石田充 アナウンサー
そして豪華リレー。3番手は今シーズン、開幕から唯一、先発ローテーションを守り続けた 九里亜蓮 。8回には2アウト・ランナー3塁・2塁とピンチを招きますが、最後は見逃し三振に仕留めてピンチを脱出。その後の9回もしっかり抑えて、床田・森下・九里の無失点リレーを完結させます。
一方、野手陣では2回、5番・DHで松山竜平が出場。ことしは11年ぶりにレギュラーシーズンでホームランがなかったチーム最年長に待望の一発が飛び出します。

天谷宗一郎 さん
ナイスバッティングです。この時期にホームランが出る。CSに気持ちよく入れるんじゃないかと思います。
石田充 アナウンサー
7回には、1アウト・2塁・1塁のチャンスで途中出場の 羽月隆太郎 が、俊足を飛ばし、一気に3塁へ。タイムリースリーベースで元気なところを見せます。

天谷宗一郎 さん
今シーズンは、足のイメージが強いんですけども、短期決戦でアピールした。打つ方でアピールしたというのは、首脳陣からすると作戦の幅が広がります。
石田充 アナウンサー
羽月は5打点、猛打賞の活躍でした。さらに続く 矢野雅哉 も羽月に負けじとタイムリーヒット。

天谷宗一郎 さん
いいです。この時季でもチーム内の争いというところが、すごく伝わってきます。
石田充 アナウンサー
ポストシーズンに向けて好調をアピールしたベテランと若手の活躍でクライマックスシリーズに向け、充実した試合内容となりました。