
小林康秀 キャスター
「そごう新館、最終日午前10時になりました。今、扉が開きまして、続々と買い物客が中へと進んでいきます」

訪れた人たち
「できたときはすごく華やかで魅力的で、何回か通ったことがあるんですけど、なくなるのはさみしいですね」
「わたしは若いころにここで主人とデートしていました。もう20何年前だから。本当に残念ですね、長い間あったので。時どき来たら、イルミネーションがきれいだった」
「なかなかコロナで出てくることはなかったんですけど、コロナが落ち着いたら行けるかなと思っていたのが、なくなるのはさみしいですね」
広島店では「最終売りつくしセール」が行われていて、衣料品や日替わり商品などがいつもよりも安く売られています。

そごう広島店 広報担当 山岡奈緒 さん
「ダブルエスカレーターを初めて見たのが、このそごう広島店の新館だったので、見るたびに、これが見れなくなるのはさみしいと思います」
そごう広島店の新館がオープンしたのは、広島店の開店20年にあたる1994年4月。NTTクレド基町ビルの地下1階から地上9階まででアクセサリーや高級ブランド・ファッションブランドなどの売り場が並んでいます。

広島で初となる「ロフト」が出店するなど、若い世代を意識した店舗展開に取り組みました。

過去10年のそごう広島店の売り上げです。2020年には新型コロナの感染拡大で緊急事態宣言が出され、一部の売り場を除き臨時休業に追い込まれるなど売り上げも低迷しました。

そごう広島店は、新館の閉館に合わせ、2025年春の完成に向けて先月から本館のリニューアルを進めています。

広島店の 吉田幸永 店長は、「本館1館体制に生まれ変わる。『豊かな広島の暮らしを体験できる百貨店』をコンセプトに、20年ぶりとなる全館リニューアルを、段階的に進めていきます」とコメントしています。