家族「相談できるところがない」 ワンストップ窓口を

たんの吸引などのケアが日常的に必要な医療的ケア児は、医学の進歩とともに全国的に増えています。

広島県内にいる医療的ケア児は、およそ500人。支援は追いついておらず、家族の負担が大きいことが課題となっています。去年、県が実施したアンケートでは、介護者のおよそ8割が「疲れている」と回答。「相談できるところがない」と答えた人も15%いて、ワンストップで相談できる窓口を望む声が上がっていました。

現在、三次市内には10人の医療的ケア児が暮らしているとみられています。

市井さんは、夜間もりんかさんを預かってもらえる「ショートステイ」の充実などを望んでいますが、三次市内にはサービスを提供する施設自体が少なく、広島市など都市部との「地域格差」も感じるといいます。

市井佳世子 さん
「わたしたち、どこに相談しようかとずっと悩んできた。今、サービスが地域によって全然ないところもあったりして、住みにくい実態もあるので、そういうのを(支援センターに)知ってもらいたい」

市井さんは、三次で安心して生活するためにも、医療的ケア児に関わるあらゆる悩みを一元化して相談できる場所を、待ち望んでいました。