『暮らすように泊まれる』部屋

一見すると、マンションのモデルルームのようですが、住宅宿泊事業(民泊)の施設なのです。

YKH 岡本怜史 さん
「ベッドが3つ、ダブルベッド1台、セミダブルベッド2台、ソファーベッドが1台ずつの計8名さまでご宿泊いただけるようなお部屋になっております」

そのほか、冷蔵庫に電子レンジ・洗濯機・ミニキッチン・65型のテレビに空気清浄機、もちろんWi-Fiも完備。まさに「暮らすように泊まれる」部屋となっています。

岡本怜史 さん
「グループでの旅行・女子会、またホームパーティーとさまざまな用途でご宿泊していただいております」

「民泊」とは、戸建住宅やマンションなどを活用して、旅行者に宿泊サービスを提供する事業です。広島市内では、コロナ禍の影響で去年は廃止件数も多く、7月現在、届出住宅数は157件。エリア別では、中区が98件ともっとも多くなっています。申請をみると、個人51.9%、法人48.1%とほぼ同じ割合です。

4年前から民泊事業を始めたという 川西秀大 社長です。

YKH 川西秀大 社長
「2019年の初旬から福岡でまず始めて…」

福岡の賃貸マンションで2室からスタートしました。その後、すぐに広島で展開。

川西秀大 社長
「広島は欧米の方が多いじゃないですか。欧米の方は、家族単位で動かれる方が多いと思うんです。6人ぐらいが動かれるとビジネスホテルだと2部屋に分かれてしまう」

欧米の訪日観光客をターゲットに、現在は、広島市内を中心に18室を稼働しています。広島と福岡、宿泊客の違いはあるのでしょうか?

川西秀大 社長
「全然、違いますね。福岡はアジア圏の方が多い。中国とか台湾・韓国。何をしに来れるかっていうと、やっぱり買い物に来られる。広島に来られるのは欧米の方が多い。欧米の方は、文化とかを見に来られる。平和公園・宮島など文化的な所を見に来られる」

とは言え、コロナ禍の3年間は、厳しい状況が続いたそうです。

川西秀大 社長
「コロナ禍のときは正直、すごくたいへんでした。本格的に動き出したのが、去年の11月に外国人の入国がちょっと緩和され、あれから伸びた。3月(の売り上げ)が、600~700万円くらい。その前の年が70万円」

そして、5月、ゴールデンウイークとG7広島サミット開催で…

「去年の5月が100万円くらい。ことしの5月は1000万円超えました。今からよくなると思うんですよ。3年間、待ちましたから。よくなると思って、ずっと我慢してやってきたので」

現状を聞くと、なんともうらやしい宿泊客も…

川西秀大 社長
「平日とかは外国人の方がかなり多いですね。連泊をされますね。今、フランスの方が泊まられているんですけど、1か月ぐらい、ずっと広島におられます」

そうした中、外国人観光客にもっと広島のよさを知ってもらいたいとアイデアもふくらみます。

川西秀大 社長
「同じ宿泊業者で協力しながら、なんか企画ができたら、外国人の方に向けていいと思います」

それには、情報発信や観光事業者との連携も欠かせないといいます。

YKH 川西秀大 社長
「いろんな業界と協力して、広島の魅力をアピールしていきたい」