ことし5月、ゼレンスキー大統領が来日し、G7広島サミットに対面で参加しました。
2人はゼレンスキー大統領に声を届けようと平和公園に足を運びました。ふるさとに帰りたい。一刻も早く戦争を終わらせてほしい…。期待はふくらみました。

マリアさん
「ロシアとどう対話するか議論して、犠牲者なしに戦争を終わらせてほしい。それがこのG7サミットで一番願うこと」
マリアさん
「広島に来て、最初に来たところがここだった」
― 原爆資料館を見学するのはどう?
ファジリャさん
「今は難しいかな」
来日以来、平和公園を何度も訪れました。ただ、資料館の中には入ったことがありません。けがに苦しむ人々の写真や放射線による被害を直視する心の準備ができていないと話します。
マリアさん
「広島の、原爆の歴史を知っているけど、写真や展示資料を見る準備はできていないかな…」
ファジリャさん
「ほぼ毎日、ウクライナ関連のニュースで被害を受けた町の写真を見るけど怖い」
戦争の終わりは、まだ見えません。
ファジリャさん
「多くの国が資金面や装備の面で援助をしてくれるようになったけど…。世界が変わるにはもう少し時間がかかると思う」