G7広島サミットで、首脳たちは平和公園を訪れた際に桜を「植樹」をしていますが、これは原爆を耐え抜いた被爆桜から挿し木して育てたものです。物言わぬ証人「被爆樹木」を守り続け、今回、植樹に使われた木を育てた樹木医に聞きました。

1992年に樹木医となり、被爆樹木を守ったり、苗木を育成したりする活動を続けている 堀口力 さんです。ちょうど桜が咲く時期にうかがいました。

樹木医 堀口力 さん
― 予定は、これなんですね。
「全部、花が咲いた状態ではないですが…」

― 6~7輪咲いている感じですか。
「そうですね。ふつうの桜でしたら素直にといいますか、すーっと伸びてくれる予定なんですが、やっぱりちょっと曲がりくねるといいますか、これもその(被爆の)影響が出てるんかなと」

― そこを何とか補正しようと?
「そうなんです。曲がった状態で記念植樹するのはいかがかと思って、添え木をして、とりあえず、真っすぐにしている」

小林康秀 キャスター
「今回、植樹されたもととなる木は、広島市役所の中にある被爆植樹です」