G7広島サミット 開幕(5月19日)

5月19日のサミット初日、G7の首脳たちは史上初めてそろって平和公園を訪問。

記者
「それぞれの胸に何を思うのか…」

原爆資料館をおよそ40分間、見学しました。

首脳たちが資料館の見学後に思いを記した芳名録です。岸田総理は、「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』を目指すために、ここに集う」と記帳。

アメリカのバイデン大統領は、「この資料館で語られる物語が平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように」とつづっていました。

岸田総理
「われわれの断固たる決意を、この広島の地から共に強く発信していきたいと思います」

核軍縮に焦点を当てたG7初の独立首脳文書「広島ビジョン」が発表されました。「77年間に及ぶ核兵器の不使用の記録の重要性を強調する」と明記。核兵器に関する透明性を重要視し、中国などを念頭に核戦力のデータの公表を求めています。

一方で、G7広島サミットは、こんな “副産物” も産んでいます。(5月18日)

岸田総理
「カープの靴下をわざわざ用意してくれた」

イギリス スナク首相
「これは、広島カープ。文雄さんのチームです」

スナク首相が披露したカープのロゴ入りの赤い靴下。この靴下を販売している広島市の店舗を訪ねると…

靴下屋 広島本通り店
「反響がものすごくて、ありがたいことに、きのう(19日)昼過ぎに売り切れてしまいました」

スナク首相が靴下を披露した翌日に在庫の15足を完売。県内の5店舗全体を見ても、残りわずかだといいます。

靴下屋 広島本通り店
「問い合わせもずっと電話いただいていて、とても反響が大きいのに驚いております」

― これからけっこう増産されていくという感じ?
「そうですね。今、注文しているところで6月中旬には再入荷予定です」

G7広島サミット 2日目(5月20日)

サミット2日目の20日は、8か国の招待国も参加した「拡大会合」が始まりました。

ブラジルのルーラ大統領、インドのモディ首相、ベトナムのチン首相、インドネシアのジョコ大統領、政治的経済的に存在感を強める新興国や途上国「グローバルサウス」も参加しています。

G7首脳だけでなく、世界各国や国際機関のリーダーが集結している広島市。警察は、最高レベルの厳戒態勢を敷いています。

そんな中、アメリカのバイデン大統領が宿泊するホテルの前でこんな男性に出会いました。

4時間待って車列を撮影した人
「最初は、『裏からもうバイデンさんも出て行かれたよ』っていう話もある中で、
粘り強く待って、さきほど、車列を見て…」

「もう興奮しています」