お昼ごはんは、三原市のレストランで楽しみます。

この日、ふるまわれていたのは真鯛やサワラなどの魚料理やタコのお茶漬けなど、地元の食材も利用した日本ならではの料理です。

VOGUE 記事担当 Lisa Macabasco 記者
「汁をかけるお茶漬けスタイルはアメリカはないので、新しくていい」

Conde Nast France 記事担当 Sirine Errammach 記者
「いろんなものが食べられて、すごくうれしいです。和食が世界では知られていて、特にここでは土地のものや近くでとれたものが味わえるのが、大きな喜びです」

ワインを作る醸造所も見学します。こちらの瀬戸内醸造所では、瀬戸内でとれたブドウやリンゴで作られたこだわりのワインが人気を集めているそうです。アメリカのVOGUEで記事を書いているLisaさんは、読者にここで作られるワインの魅力を伝えたいと話します。

VOGUE 記事担当 Lisa Macabasco 記者
「読者は、食べ物や生産者にまつわる人やストーリーを知りたがるので、とても参考になるし、人情ばなしみたいでおもしろい」

午後からは福山市のお寺で座禅体験をしたグループもいました。足の組み方や座り方などのレクチャーを和尚から受け、座禅と瞑想の体験をしました。

広島県観光連盟の 小田上久美子 さんは、今回のツアーで「100万人が訪れる1か所ではなく、1万人が訪れる100か所」を知ってもらうことを目標としていました。

広島県観光連盟 インバウンドグループ 小田上久美子 グループリーダー
「今まで広島の平和であるとか、宮島であるとか、いわゆる “知られているコンテンツとは違う” 魅力を発信できる、すごくいい機会になったと思います」

そのうえで今回のツアーの参加者には大きな期待を寄せているといいます。

小田上久美子 グループリーダー
「これからサミットに向けて、どんどん広島というキーワードが露出が高まるタイミングだと思いますので、みなさんに現地に帰って、広島の多彩な魅力を記事に書いていただいて、PRを続けていきたい」

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― 観光客は、いわゆる「名所」ではなく、その土地の暮らしや物語性のようなものを求めて歩いているのかもしれません。広島には宿泊客が少ないという課題がありますが、巡る場所があればあるほど、滞在する時間も長くなるのではないでしょうか。広島の料理や工芸品など、まだまだ海外に伝わる可能性があります。