香月さん
「50年来のカープファンですからね。栗林良吏、鈴木誠也 の無念をなんとか晴らせないかと声を振り絞りました」
21日の準決勝の相手、メキシコのファンは「陽気でフレンドリーだった」と振り返る香月さん。では、アメリカ代表のファンはというと…?
香月さん
「絶対に勝つぞ、という思いの強さを感じました。陽気というよりは必死な感じ。アメリカの応援がすごかったので少し戸惑いました」
それでも、試合後には国境を超えたスポーツの力を感じたそうです。
香月さん
「終わった瞬間は全く違った。『コングラチュレーション(おめでとう)』と言われ、握手、ハグ。憎み合いなし。これがスポーツのすばらしさじゃないですか」
一番印象に残ったシーンを聞くと、やはり優勝が決まった瞬間の 大谷翔平 選手だったようです。
香月さん
「世界一と言われる選手でもあれだけ喜べるって、心から野球が好きで、心から本当にうれしかったんだと思います。あれを見れたのが、最高によかったです、目の前で」
産婦人科医として出産という数々の奇跡に立ち合ってきた香月さん。「奇跡の立会人」は、侍ジャパン14年ぶりの世界一をしっかりと目に焼き付けて帰路につきます。
なんともうらやましい経験をした香月さん。取材後は、短い睡眠をとったあと、片道約24時間かけて広島に帰るということでした。