26日午前、広島市安佐南区の一部で停電がありました。原因は「カラスの巣」…。カラスは巣に、あるモノを使うのだそうです。

ベランダでなにやら怪しい動きをする真っ黒なカラス…。洗濯物を落として、このあと、ハンガーを盗みました。

視聴者がおととし3月ごろ、撮影した映像です。ハンガーが奪われたあと、床には洗濯物が散乱していました。

こうしたカラスによる「迷惑行為」が原因の騒ぎが、26日朝、起きました。通勤・通学の利用者がピークを迎えたJR可部線の緑井駅です。駅舎が停電して電光掲示板の表示も消えているほか、改札も使えなくなっています。
利用者たち
「いつもは自転車なんですけど、たまたま雨なので。電車の遅れとかはあっても停電しているのは初めてかも。」
「ICOCAじゃなくて切符で行こうかなと思ってけど、買えないので、どうしようかなと。」

中国電力によりますと、午前6時過ぎから広島市安佐南区の緑井地区で停電が発生。最大で2480戸に影響があり、ほとんどはすぐ復旧しましたが、長いところではおよそ2時間半、停電が続きました。

原因は、カラスの巣が電線に接触したこと…。よく見ると、今回の巣にもハンガーらしきものが混じっているのが確認できます。

安佐動物公園の飼育担当・竹内輝明さんによりますと、理由は不明ですが、カラスは巣を作るのに、ほかの鳥は使わない針金ハンガーを好むといいます。

中国電力によりますと、今はカラスの繁殖の時期にあたるため、巣の接触による停電が発生しやすいということです。