広島市議会で、議員が長期欠席した場合の議員報酬やボーナスを減額する案が議論されました。

広島市議会では、児玉光禎 市議が、去年12月から体調不良を理由に市議会を欠席しています。児玉市議には、去年12月からこれまでに議員報酬とボーナスの総額は1669万2600円が支払われています。

広島市議会 議会改革推進会議で先月、示された減額案では、欠席が1年を過ぎた日の翌月から議員報酬を30%減額。また、ボーナスについては基準日の時点で議員報酬が減額されている場合、同様に30%減額としました。

15日は、会議に参加した全ての会派が、この案に賛成を表明しました。一方、報告の中では一部の会派で「もっと厳しくすべき」という意見もあったことが紹介されました。

広島市議会 碓氷芳雄 議員
「会派の中で出た意見として『期末手当は支給しなくてもいいのではないか』という、より厳しい意見も出た」

議会改革推進会議 代表 山路英男 市議
「基本的な案に賛成していただいたことで、ホッとしている。最大公約数的なものでまとめられたということで、ゼロから一歩進んだということで、ご理解いただきたい」

来年の2月定例会での議員提案を目指すということです。

児玉市議は、2019年の参院選をめぐり、河井克行 元法務大臣から現金30万円を受け取ったとされ、捜査を受けましたが、不起訴となりました。検察審査会は、「起訴相当」と議決しましたが、再捜査の結果、検察は病気を理由に「起訴には至らない」と判断しています。