広島県議会12月定例会が開会しました。横田知事は就任後初めて臨んだ本会議で、「新しい時代の要請に応えて挑戦していく」と所信表明しました。

横田美香知事
「身の引き締まる思いです。しっかりと頑張ります」

横田知事は、イメージカラーの青色の洋服で議場入りし、所信表明を行いました。

横田知事
「私は、本県が直面する課題、そして県民の皆様のお声に真摯に向き合い、新しい時代の要請に応え、県民の皆様が広島県に誇りを持ち続けることができるよう、挑戦をしてまいります」

横田知事は初めての本会議にあたり、このように述べ、基本的な施策の方向性として▼人を惹きつける地域づくり▼県民の安全・安心な暮らしの基盤づくり▼「国際平和拠点ひろしま構想」の継承などを挙げました。

その上で、人口減少や若者の転出超過や長引く物価高などの課題解決に取り組んでいくことを表明しました。

県は12月定例会で、物価高やアメリカの関税対策などを盛り込んだ一般会計で総額335億1000万円の補正予算案を提出しました。

このうちカキの大量死問題への対策として、養殖業者に対して必要な運転資金を無利子で融通することや、被害の原因調査・分析などを行うための支援策など合わせて4億1000万円あまりを計上しています。

横田知事
「広島を代表する産品であるかきのへい死につきましては、かき養殖業の継続が危ぶまれる深刻な状況にあり、このことは生産にとどまらず、地域経済にも影響する事態であると重く認識しております」

さらに県は、養殖業者に対する支援策として今後、さらに20億円を追加の補正予算として計上する方針です。

中本隆志議長
「これから徐々に横田カラーを前面に出しながら、新しい時代になったなと実感できるような施策を出していただくことを期待している」

県議会12月定例会は今月22日まで開かれます。