広島県は、高齢者に対する虐待が昨年度454件あったと発表しました。虐待被害者の9割以上には認知症がありました。

県の調査によりますと、2024年度に高齢者に対する虐待と判断された事案は家庭内422件、老人ホームなど施設内32件の合わせて454件でした。前年に比べると家庭内での虐待はほぼ横ばい、施設内での虐待は15件増えました。

虐待の内訳は▽身体的虐待が292件と最も多く、▽心理的虐待、▽介護などの放棄が続いています。

虐待を受けた人のうち、97%以上に認知症があり、およそ85%が75歳以上、77%が女性でした。

県医療介護基盤課は「虐待の未然防止と早期発見ができるよう市町などと連携したい」としています。