糖尿病との“負のスパイラル” 眠りが乱すホルモンのバランス

睡眠時無呼吸は、血圧だけでなく”血糖”にも深く関わっています。酸素不足のたびに体はストレスを感じ、アドレナリンなどのホルモンが分泌されて血糖値が上がります。さらに、浅い眠りが続くとインスリンが効きにくくなり、血糖コントロールが乱れていきます。
広島ハートセンター循環器内科医 中村真幸医師
「無呼吸で体が休まらないと、インスリンの働きが低下してしまいます。その結果、糖尿病の発症や、すでにある糖尿病が悪化することもあります」
さらに怖いのは、糖尿病によって肥満が進み、首まわりに脂肪がつくことで気道が狭くなり、無呼吸が悪化するという悪循環。
「眠りが乱れる→血糖が上がる→太る→気道が狭くなる→さらに眠りが乱れる」という負のスパイラルです。
中村医師
「睡眠時無呼吸症候群と糖尿病はお互いを悪化させる関係です。ですから、睡眠の質を整えることが血糖コントロールの第一歩にもなるんです」

































