広島市が調査した、ことしの平和記念式典に関するアンケートで、7割あまりの参列者が、式典中にデモ行進の音が「聞こえた」と回答しました。
アンケートは8月6日、広島市が式典会場で実施し、参列した3200人あまりから回答を得ました。これによりますと、▽式典中に、会場周辺でデモ行進を行った団体の拡声機の音が「聞こえた」と回答したのは約75%で、去年の式典より2・4ポイント低くなりました。また▽「聞こえた」と回答した人のうち最も多い67%が「音の内容に関係なく悪影響がある」と答えました。▽団体に対して、市が、拡声機からの音量を下げるよう要請することが「適切だ」と答えたのは75%でした。▽一方、「適切ではない」と答えた人は8%で、最も多い理由は、「要請は『表現の自由』の制約につながるから」でした。
拡声機の音量は県の条例規制を超える大きさとなった時間帯もあり、広島市では引き続き、デモの実施団体と協議を重ねて、厳粛な環境の中で式典を行えるよう理解を求めたいとしています。