法律事務所の人物だとうそをつき、現金200万円をだましとったとして、広島県警は25日、三次市三和町福田の海上自衛官・齋藤統太容疑者(27)を詐欺の疑いで逮捕しました。

警察によりますと、齋藤容疑者は24日、福山市の無職の女性(82)から現金200万円をだましとった疑いがもたれています。警察の調べに、齋藤容疑者は「弁護士のふりをしてお金を受け取ったことは間違いない」と容疑を認めているということです。

23日から数回にわたり、女性のもとに息子になりすました人物から「現金が必要で代わりに行く法律事務所の者に現金を渡してもらいたい」などと電話があり、齋藤容疑者が女性の自宅で現金を受け取ったということです。

女性が息子に電話したことで被害に気づき、警察に届け出。その後に再度、斉藤容疑者が女性に接触してきたため、張り込んでいた警察が、齋藤容疑者に似た人物を発見、逮捕しました。

警察は、齋藤容疑者が受け子役とみて、調べています。

海上自衛隊によりますと、斎藤容疑者は護衛艦さざなみの機関士として勤務していて、23日から25日まで休暇日だったということです。

護衛艦さざなみ 新保洋平艦長 コメント
「隊員が逮捕されたことについて、大変重く受け止めております。今後、警察の捜査に協力するとともに、事実関係をもとに厳正かつ適切に対応してまいります」