広島県内の米どころの中には9月に入って雨の日が多く、稲刈りに大幅な遅れが出ているところもあります。その一つ北広島町大朝地区を訪ねました。

わさの舞生産組合 橋渡力さん
「ちょっと見て頂ければと思います。この辺、水たまりがあるんで。もう機械が埋まっちゃって動けなくなるんで、これくらいやおいと刈れないですね」

北広島町大朝地区でブランド米の生産にあたる橋渡力さんです。9月10日頃から毎日のように降る雨で稲刈りができないそうです。

(Qきょうちょっと日が差してますけど?)
わさの舞生産組合 橋渡力さん
「今すぐは刈れないですね」

生産組合の水口一真組合長と話し合って次の週の晴れの予報に期待することにしました。

わさの舞生産組合 水口一真 組合長
「稲刈り始まった途端に雨ばっかりみたいなのは、よくあるんですけども秋雨前線によって。ただ今年は長過ぎますね。間を全然あけずに、ずっと雨が降っているので非常に厳しい年ですね。もう入れそうな圃場から選んで刈っていくしかないですね」

そう話した水口さんは、ぬかるみの少ない田んぼにコンバインを入れイネを刈っていました。

気象庁の観測によると大朝では、23日の時点で9月の降水量がすでに1ヵ月の平年値を上回っていて今後、さらに増える見込みということです。

RCCが、広島県内の農家に任意で尋ねたところ、雨による遅れが県内各地で出ていることがわかりました。1週間から10日以上の遅れという農家が多いようです。中には「ゲリラ豪雨で倒伏しこのままだとイネから芽が出てしまう」「品質低下が心配。すでに規格外のコメが増えている」「異常事態」「大変な秋になりそう」という声も寄せられています。