価格と品質にこだわり

この日は、今後の商品候補の試食会も開かれました。プロジェクトチームのメンバーなどが参加し、競合社の食材と食べ比べていました。
小林康秀キャスター
「純度が高いものということで、見た目にもですね透明度が違います。食べてみて味にも透き通った透明度がある感じがしますね。噛めば噛むほど味わいが広がってくるような気がします。こちらの方が味が詰まっている、そんな印象です」
流通大手としては最後発ですが、価格と品質へのこだわりが感じられます。
イズミ PB事業企画部 鎌田進也部長
「後ろから追いかけるというのは、各社さんが成功しているところと、うまくいかなかっっところとよく見える。皆さんに勉強させていただいて後ろから見て勝てるように頑張ろうと、最後発はいい意味でとらえようと」
ゆめイチは価格やコンセプトによってプライス、レギュラー、プレミアムの3種類に分けられます。第一弾は価格を重視したプライスが48品目でしたが、今後、ほかの種類の商品も増やしていきたいといいます。
イズミ 山西大輔副社長
「これからスタンダードのゆめイチ、またイズミにしかない品質と味にこだわった渾身のプレミアムのカテゴリーも順次拡大していきたいと思っていますので、そちらもご期待頂ければ」
先行している主なPB、昨年度の売上は、セブンイレブンの「セブンプレミアム」が1兆5000億円、イオングループの「トップバリュ」が1兆800億円、CGCグループが4900億円、これだけ大きな市場です。イズミはこれまでは、セブンプレミアムなど他社と組んだPBを扱ってきましたが、より品質にこだわり、より安いものということで自社で取組みました。物価高の中、まずは価格をおさえたい、価格が抑えられ利益率も高いPBに踏み切ったということです。
最後発なだけに知名度を上げるとともに商品開発が重要。社内での試食会でも競合社の商品と食べ比べたり、地元のメーカーと連携して商品開発に力を入れていく。5年後には750品目、10年後には食品売上の10%を目指す、イズミにとってまさに創業以来の一大事業と言えます。