集荷業者 JAの取り組みは「いまさら」

JAにとってはライバルの民間の集荷業者はどう見ているのか?世羅町の農業法人「こめ奉行」です。自らコメを生産しながらほかの農家からもコメも買い集めています。
こめ奉行 重田弥生取締役
「そんなに上がるとは正直、思ってなかったので、おっ来たな!みたいな感じ」
「こめ奉行」はJAの買取り価格が安かった時代、それより高く買って客を増やし今や集荷エリアは県内全域に及んでいるということです。JAの取り組みについては「いまさら」と思っています。
こめ奉行 重田弥生取締役
「(JAが)『農家さんの手取りを増やしたり、コストが上がった分、高く買いたいと思ってます』という言葉を言われてますけど、じゃあそれを今までして来なかったのは何でなんだろうろいうところは私たちの中にあって」
重田取締役は集荷に影響はないとみます。
重田弥生取締役
「農家に向けては、それより必ず高く買いますという言葉で、ついて来てくれると信じてます」
先月下旬、世羅町内で建設中のこの倉庫…このあたり一帯のコメの集荷のために県東部の集荷業者が建てたものでした。
JAが買い取り金額を上げていることについて、取材に対し業者は、
▽今年はJAの1万5千円が最低価格になっている
▽高いところでは1万7千円くらいまで相場が上がっている
と話していました。
30kg1万7千円は店頭価格に直すと5kg税込み5千円以上とみられます。JAの買取りの話から見えてきた新米の集荷競争。消費者にとっては2年続きの厳しい秋になりそうです。