19日、広島市で、自閉症の動物画家の個展「石村嘉成の世界」が始まりました。新作の制作現場に密着して、意気込みを取材しました。

石村嘉成さんは、どんなふうに、この世界が見えている?
■石村嘉成さん
「みんなで平和を守ろうという願いをこめて描きました」
■嘉成さんをサポートする元美術教師 寺尾 いずみさん
「お母さんに甘えているよっていうテーマを決める。そこに色をのせていくという表現」
色彩豊かな動物を描き世界的にも評価されている石村嘉成さん。
■石村嘉成さん
「なんで向いてくれないの?」
今回、広島ならではの新作を描きたいと考え、安佐動物公園を訪れました。
■石村嘉成さん
「おいで、こっちへおいでよ」

高校卒業後、愛媛県のアトリエで制作を続けています。2歳の時に自閉症と診断されましたが、母や周囲の支援を受け、療育でパニックなどの症状はおさまりました。療育に心血を注いだのが母・有希子さん。嘉成さんが11歳の時、がんで他界しました。
■父・和徳さん
「ずっと母親に守られているそういうふうに思っている絵を皆さんに見てもらい元気になって喜んでくれることによって、天国のお母さんに恩返しできているように思う。描くことによって(母の死を)自分で乗り越えようとしている」