今回、置き去りになった児童は通常、朝8時20分ごろにスクールバスに乗ります。バスは、9時ごろに学校に到着しました。

しかし、およそ20分後、学級担任がバスに乗っていたはずのこの児童が教室にいないことに気づきます。学校の中を探したり、スクールバスの運行会社に連絡したりしました。

そして9時50分、車庫に戻る途中だったバスの運転手が、車内に児童がいることを確認したということです。児童は、バスの一番後ろの席でじっと座っていたということです。
この特別支援学校では、スクールバスに同乗する介助員2人が確認することになっていました。しかし、今回、2人に思い込みがあったといいます。
市教委によりますと、2人のうちの1人が、バスの外で教員と打ち合わせをしていました。それを見たもう1人が「すでに確認を済ませた」と思い込み、バスを降ります。

一方で、打ち合わせをしていた介助員も、もう1人がバスから降りてきたので、「確認が終わったんだ」と思い込んだということです。

運転手も、2人の介助員が、児童や忘れ物の確認をすませたと思い、バスは児童を残したまま、学校を出てしまった。

再発防止策ですが、学校では、▽2人の介助員が車内のどの範囲を確認するかを明確にする、▽バスを降りた児童生徒のチェックリストを事務職員に届ける、▽バスの運行会社にも車庫に戻る際に全員が降りたことの確認をあらためて徹底してもらうとしています。

学校側は、保護者にアンケートを実施し、さらなる再発防止策も検討するとしています。