情報リテラシーに詳しい専門家は、これまで繋がりを得られなかった人物同士が接点をもてる、SNSのリスクを指摘しています。

広島大学 大学院 人間社会科学研究科 匹田 篤 准教授
「実際のリアルの社会の中では、例えば親子ほど歳が離れた人が仲良く話すことは、なかなかあり得ないと思いがちです。しかし、インターネットの場合、すごく広い沢山の人の中から出会うわけなので、この人たちとすごく分かり合うことができるかもしれないと思うわけです。そこが、時には良いように使われることもありますが、それによって相手を騙してしまったりだとか、何かそれが犯罪になっていくことも起きうるリスクがあります」
匹田准教授は、実際に会わないと分からない人となりや性格といった、相手の情報が抜けてしまったSNS上でのコミュニケーションには注意が必要だといいます。
匹田准教授
「相手の情報が抜けてしまったコミュニケーションは、時にとっても乱暴で、取繕うことも簡単になってしまいます。相手に完璧に自分が言いたいことが伝えられるとか、相手の言っていることがちゃんと自分が100%理解できるとか、過剰な自信を持たないことが大切なんです」
現代社会で欠かすことのできなくなったコミュニケーションツール。使い方には注意する必要があるかもしれません。