始まった裁判 被告は「第三者の存在」を主張

裁判では、殺人などを行ったのが、渡部被告か、それとも「第三者」であるかなどが争われています。

21日の初公判で、渡部被告は、起訴事実についてこのように証言しました。

「自分は植木さんを殺していませんし、遺体を解体もしていません。2度にわたって捨てたことは認めます」

2度にわたって遺体を遺棄したことは認めましたが、殺人や死体損壊については否認したのです。

これに対して、検察側は冒頭陳述で、渡部被告が「植木さんとトラブルがあり、コンクリートブロックで顔を複数回殴って殺害した」「すべて一人で行い、殺意があった」と指摘しました。

一方、弁護側は、「渡部被告が親族の家に行くと、見知らぬ男がブロックのようなもので、植木さんの顔などを繰り返し殴っていた」と主張しました。

裁判は今後、被告人質問などが行われ、判決は3月13日に言い渡されます。