2021年、広島市で知人の男性を殺害し、遺体を切断するなどした罪に問われている男の裁判員裁判がはじまりました。被告の弁護側は、「第三者の存在」を主張しました。

事件が発覚したのは、2023年の4月。広島市佐伯区の海岸を散歩していた人からの通報でした。

「人骨みたいなものが打ち上げられている」

発見されたのは、両腕がない上半身の遺体…。一部は白骨化していたといいます。そして、2021年に山口県の周防大島町の海岸で見つかっていた遺体の一部ともDNA型が一致します。その後の捜査で、遺体は2021年10月に行方不明届が出されていた植木秀俊さん(当時70)と判明しました。

2023年10月1日、警察は、死体損壊と遺棄の疑いで、渡部大地被告(32=当時31)を逮捕しました。渡部被告は植木さんを殺害した罪でも起訴されました。

起訴状などによりますと、渡部被告は、親族の家で知人の植木秀俊さんの顔をコンクリートブロックで殴って殺害。その遺体を切断して庭に埋めて隠したほか、海などに遺棄したとされています。