第2クールに入ったカープの日南キャンプ。この土日は、新球種に取り組むピッチャーが続々とブルペン入りしました。

まずはチーム最年長ピッチャーとなった大瀬良大地が、今キャンプで最も多い100球を投げ込みました。セットポジションも試しながら、力のあるストレートを投げキャッチャーミットの快音を響かせます。

大瀬良大地「段階を踏んで100球投げれそうな体だったんで投げたって感じです」

変化球では今シーズンから習得を目指す、巨人の丸から教わったという戸郷のフォークを試しました。

大瀬良大地「戸郷フォークです。良かったです。滅茶苦茶落ちます。使い物になりそうだなと思いながら・・・丸さんに報告しておきます」

島内颯太郎はストレートを中心に50球を超える球を投げ込み、
今シーズンから新たな握りに変えて挑むそのストレートに手応えを感じていました。

島内颯太郎「しっかりと順回転のまっすぐが行ってると思いますし、段々自分の投げ方にアジャストしてきた感じはありますね。ブルペンでもしっかり出てますので、スピードは。(勝利の方程式で)投げられるように頑張ります」

森下暢仁は日曜日に71球を投げ込み。新たに就任した野村祐輔コーチ流の、右バッターから逃げるような新たなカーブを試投していました。

一方、土曜日から2軍の日南キャンプが1軍と同じ日南市にある東光寺球場でスタート。松山竜平、會澤翼、野間峻祥など、中堅、ベテラン選手も2軍キャンプに参加しています。

2軍キャンプでスタートした投手陣は、車で15分の距離にある1軍の天福球場へ移動し、新井貴浩監督や黒田博樹球団アドバイザーが見守る中ピッチング。「2軍の投手を日南の初日から見たかった」と言う新井監督の目にとまったのは大卒2年目の杉田健。自然体で投げることを意識したと支配下契約を狙う若ゴイがしっかりアピールします。

杉田健「オフにしっかりやってきたので、良い感覚をつかんだのをもっと良くしていけるように、後退しないように前進していけるように、しっかり継続して練習したい」

ドラフト5位ルーキー・菊地ハルンも新井監督の前でピッチング。まだ荒削りながら迫力があったと評価されました。

菊地ハルン「最初は緊張したけど、思ったより自分の持ち味が出せて一番自分の中では良かった」

日曜日の朝は新井監督が2軍キャンプを視察。練習前に選手スタッフを集め「変化のシーズン」への思いを共有しました。「いろんな選手と直接会話したかった」とその後選手ひとりひとりに声をかけて回った指揮官。午前中の練習をしっかり見届け1軍キャンプへ戻りました。