有吉少年に深く刻まれた記憶 最後の家族旅行で見た「宮島の夜景」

あれは40年ほど前、有吉さんにとって最後の家族旅行でした。親戚が予約してくれた宮島のホテル「かめ福」に父親、母親、弟たちと宿泊。夜になり、嚴島神社のそばをそぞろ歩いた有吉少年。
そこで見た、ほの暗い中にも神秘的な存在感をたたえる大鳥居。そして、松原に並ぶ灯籠が織りなす、それはそれは美しい景色。この宮島で見た夜景は、心深くに鮮烈な記憶として刻まれました。

宮島は、広島のもう一つの世界遺産・原爆ドームから1時間ほどでたどり着く景勝地ですが、その近さゆえに、地元民にとっては日帰りで過ごせる身近な存在です。有吉さんも、広島市近郊の熊野町出身。家族旅行で宮島に宿泊するという特別感のあるイベントが、印象をさらに強めたのかもしれません。

1月下旬、真っ青な青空が広がる中行われた特番ロケ。有吉さんは、嚴島神社を皮切りに、ミシュランに掲載されたこともある本格江戸前寿司・天扇や、高台からの絶景とこだわりのスペシャルティコーヒーが味わえる天心閣、もみじ饅頭発祥の宿としても知られる名門老舗旅館・岩惣、それに、一児のパパとして気になる存在の宮島水族館を訪れました。

気心の知れた広島の後輩・アンガールズと3人で巡る宮島は、無邪気だった少年時代の心を思い出させてくれたようです。リラックスした表情の有吉さんからは、家族と宮島にまつわる話が、意外なほど次々と出てきます。
「ふだんスピリチュアルなことは信じないけど、子どもを授かりたいと思って、夫婦で弥山の消えずの火に行ったとき…」
「思春期の頃、親父が家にずっといるのがすごく嫌だったんだけど、家のまわりに生えていたタケノコが床を突き破ることがあって…」
「暗くなってからのこの時間からが、まさにオレの好きな時間なのよ。あの時のこと、覚えてるかなあ?弟は…」

素顔の有吉さんが満載の全国ネット特番「有吉里帰りシリーズ」は、今回で4度目。かつて「おしい!広島県」キャンペーンで観光大使を務めたこともあるバラエティ王が、いま一度、大好きな故郷のPRに一役買うことになるかもしれません。