「早期天候情報」…その時期として“10年に一度”レベルの低温や高温
この「早期天候情報」は、その時期としては“10年に一度レベル”しか起きないような著しい低温や高温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。気象庁では“10年に一度レベル”で起こる低温(高温)を「かなり低い(高い)」として表現します。

「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり低い(高い)」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら、その時期としては、“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。
西日本は来週半ばピークに寒気流入 その後北日本には暖気入りやすい

気象庁が発表している「2週間気温予想」の予報資料をみると、地上の気温を大きく左右する上空下層(1500メートル)の気温は、東日本や西日本では来週は平年よりも低い予想となっています。
特に西日本や沖縄・奄美では、一時的に平年よりかなり低くなる予想です。中国地方や四国、九州北部地方では-9℃ラインの寒気が入る予想で、西日本にとっては強い寒気といえます。
海外予想モデルなどをみると、一時的に中国地方には-12℃ラインの寒気が流れ込む予想なども一部にあり、予想よりもう少し低い方へとブレた場合は、西日本にとってはかなり強い寒気となる可能性もあります。
来週の西日本は、全般に平年より気温がかなり低めで、2025年の仕事始めは厳しい寒さの1週間となりそうです。