広島県内でもインフルエンザの流行が本格化しています。年末年始を控えた中、流行のピークは、いつ頃になるとみられるのでしょうか?
広島県が26日、発表した直近1週間のインフルエンザの定点あたりの報告数は39.35人でした。県は基準値の30人を上回ったとして、県内にインフルエンザ警報を出しました。
では、流行のピークは、いつ頃になるとみられるのでしょうか?

広島市中区にある舟入市民病院内科の北原良洋主任部長は、「今が流行のピークなのか、さらにウナギ登りを続けるのか、まだ見通せない。年末年始にピークを迎える可能性もある」としています。
県によると、現在、流行しているのはインフルエンザA型。症状としてはどのようなものが挙げられるのでしょうか?
舟入市民病院 内科 北原良洋主任部長
「発熱とか咽頭痛、頭痛、咳、関節痛、筋肉痛など。症状としては、これまでのインフルエンザA型に特徴的なものと、特に大きな変わりはありません」

舟入市民病院の内科で、直近1週間にインフルエンザと診断された人の症状としては、多い方から発熱、咳、咽頭痛の順でした。ただ、今年の特徴として、肺炎を併発する人が例年よりも多い印象だといいます。
舟入市民病院 内科 北原良洋主任部長
「肺炎を併発した人の中でも、特に低酸素血症(=急性呼吸不全)になる人もいて、結構、入院治療を要する人が内科で多いなというイメージです」
肺炎になる人は、70~90代の高齢者が多いですが、中には40代の人もいるということです。重症化する理由として考えられることは?
舟入市民病院 内科 北原良洋主任部長
「数年間、インフルエンザにかかっていなくて、ウイルスに対する免疫力が低下していたことや、高齢者の中でもワクチンを受けていない人が比較的いることなどが原因かもしれません」