26年前のレギュラー価格は90円台 2025年は「ガソリン補助金」縮小で180円台に値上がりへ

1998年、RCCは同じ場所のガソリンスタンドを取材していました。レギュラー価格はおよそ半分の98円です。1990年後半から各社が競うように店頭での価格表示を始めたそうです。山口方面に向かうと90円を下回る地域もありました。

あれから四半世紀が経過しました。資源エネルギー庁がまとめた価格の推移です。

レギュラーガソリンは本来、1リットルあたり200円を超えることも珍しくありません。政府は、2022年1月から石油の元売り会社に「補助金」を支給して、価格の高騰を抑えてきました。今後、補助金が段階的に縮小されることから、10円値上がりする見通しです。

60代
「高い。街の中心部で入れたら(値段に)ビックリする」

20代(空調設備業)
「週2~3日はガソリンを入れる。10円上がるのは大きい。私生活でも節約をしないといけない。電車や歩きで移動する」

50代
「あきらめというか、いろいろな価格が上昇している。平均の賃金を上げた方が、消費が促されるのでは」

広島市西区のガソリンスタンドでは2024年7月、レギュラー価格をいったん179円に引き下げましたが、今後の値上げは止むを得ないといいます。ハイオク価格は、200円を上回ることも考えられます。

平和サービスステーション 庚午橋SS 藪本健一 さん
「『リッター買い』が多い。満タンではなく、20~30リットル。年末はかき入れ時だが、年々減ってきている。値上げ分(客足が)さらに悪くなるのでは」

185円以下の「補助金」ゼロへ レギュラー価格は180円・185円の2段階

末川徹 記者
補助金なしのガソリン価格が、1リットルあたり190円の場合、これからどのように変化するか見ていきます。注目してほしいのは、168円から185円の間です。

差額の17円のうち「10.2円」は、これまで政府が補助金で賄っていました。▽19日以降は、補助金が3割減り「5.1円」、▽2025年1月16日以降は、185円以下の補助金がなくなるため「10.2円」が販売価格にそのまま上乗せされます。

青山高治 キャスター
補助金を2段階に分けて引き下げる。185円を超えた分については、政府が引き続き、補助してくれる仕組みですね。