高齢化で農家が減る中、農家を目指す若者も減っています。多くの農家を輩出して来た広島市の研修事業も、来年度の応募者が低調です。広島市は資材高騰の影響もあるとみています。

広島市の外郭団体「広島市農林水産振興センター」です。

事業の一つが「ひろしま活力農業経営者育成事業」=通称「活力農業」です。

池田茂 課長
「今のところ、応募の方がいらっしゃらないという状況で、少し心配しているんですけど」

ハウスの中では1年目の研修生が小松菜を収穫していました。「活力農業」は、未経験者でも2年間の研修で自営農家になれるのが売りで、輩出した農家は51人を数えます。

ところが最近、応募者が減っています。募集中の来年度研修生は、募集開始から1か月半が経っても応募ゼロでした。

研修1年目 島本薫 さん(31)
「生活が安定しない面があるとか、そういう不安からして農業っていうのは、ちょっととっつきにくいのかなって思います」