広島・安芸高田市議会の9月定例会は、12日から一般質問が始まりました。市長と議会側との対立は長く報じられていますが、12日は、市が実施した「議員を評価するアンケート」をめぐり激しい議論が交わされました。

安芸高田市議会 山本 数博 議員
「この公表の効果は、“市” にとって、どのような効果があるとお考えか?」


安芸高田市 石丸 伸二 市長
「議会に対して、市民の評価を “見える化” をする。意識の共有を通して市民に市政への積極的な参加を促す」


今回の議論は、市が公表した「16人の全市議」に関するアンケートをめぐるものです。

安芸高田市は、6月から7月にかけて任意で募集した「市民モニター」に「安芸高田市議会の評価について」と題したアンケート調査を実施…。


市議全員を対象に「市民の声を幅広く聴いているか」などの質問について、「はい」「わからない」「いいえ」のいずれかで回答を得ました。


今回のアンケート実施の背景にあるのは…。

安芸高田市 石丸 伸二 市長 6月
「『恥を知れ、恥を』と言われてもおかしくはない」


石丸市長は、6月の定例会で財政健全化と市民の評価などを理由に議員定数を半分に減らす条例改正案を提案。このときは反対多数で否決されましたが、今回のアンケートは、議員定数の半減を求めた “理由の補足” として実施されました。


アンケート結果では、「市民の声を聞いているか」について、「はい」が「いいえ」を上回った市議は16人のうち5人にとどまりました。


また、現在の議員定数について「多い」と答えた人は75パーセントほどで、議会に対する厳しい声も相次ぎました。


市が実施したアンケートに市民の受け止めは…。

市民(30代)
「子どももいて、今後、どうなっていくのかは気になるところで、(市政だよりを)読んだりもしているが、ごたごたしているのが印象的で、そこからなかなか進まない」

市民(70代)
「今、バタバタもめているじゃない? どうなんだろう。もう少しなんとかならないのかなと思う」

12日の一般質問では、アンケート結果の正当性を疑問視する声が上がりました。