豊かな土地も作り手もいるのに「コメが作れない」「なんでこういうことが起きるかな」

地元の住民は、県に対して処分場の設置許可の取り消しを求めて裁判を起こし、去年7月に勝訴しましたが、県が控訴。現在も2審の裁判が続いています。

コメ農家 吉田憲作 さん
「作付けができない。だからことしは米を買います。一人怒ってもしょうがないけど、非常に怒りがありますよね。なんで、こういうことが起きるかなと思うてね。(県の設置許可は)農家のことまで考えてやってくれたんかどうかいうのはね、非常に疑問に思いますよね」

この作付け断念の決断は、自分たちで決めたために、どこからも補償はありません。

また、この川の水は、さらに下流で沼田川に合流します。そこには、三原市民・竹原市民の8割が利用する浄水場の取水ポイントもあります。

本郷最終処分場を運営する事業者には、何度も取材を申し込んでいますが、これまで応答がありません。