ことしはコメ不足もあっておコメのありがたさを例年以上に感じますが、豊かな土壌があり、作り手もいるのにコメを作れなくなったという地域があります。また、作ったコメが新たな検査対象となったという地域もあります。
私たちが取材したのは、広島県三原市本郷町の2つの地区です。近くには産業廃棄物の最終処分場があり、川の水質の悪化が懸念されています。いったい、何が起きているのでしょうか?

本郷最終処分場から3キロほど下流にある尾原地区。代々、コメ作りをしている 抦﨑雅司 さんは、コメ不足の影響で農協の買い取り価格が上がるというのに、気持ちが晴れないと言います。

コメ農家 抦﨑雅司 さん
「うちは心配ないわなと思っていたんですが、一気に水がおかしくなって汚れたというか」

コメ農家 抦﨑雅司 さん
「そこから(田に水を)引いてる。ここからずーっと何キロも…」
この夏、田んぼに引き込む川の水が泡立っているのに気が付いたといいます。
コメ農家 抦﨑雅司 さん
「ここが汚れたのが見えたんです。で、泡も入ってきます。ほかから水を引かれないからしょうがないですよね。引くしかない」