南城市議会は17日に開いた議会運営委員会で、古謝景春市長が提出した辞職届について、議会で審議しないことを決めた。17日中に不信任決議案が本会議に上程され、古謝市長は失職する見通し。

辞職届に「理由」の記載なし

現在議会事務局が預かっている市長の辞職届には、辞職したい理由は何も書かれていないという。

古謝市長が市議会を解散したことで今月9日に行われた市議選は、市長に対する新たな不信任決議案への賛否が争点だった。選挙戦で「賛成」を有権者に表明して当選した市議らは取材に対し、「不信任決議案を審議しなければならないとの結論が出た」と説明した。

新たな不信任案が出れば「18対2」で可決、失職へ

定数20の南城市議会では、古謝市長が議会を解散したことによる市議選が今月9日に行われ、不信任決議案に賛成すると表明して当選した議員が18人と、不信任決議案を可決できる議席を確保している。

このため古謝市長は17日中にも「失職」することが確実となった。

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