アメリカ海軍の監視対象に 海洋大気庁では東シナ海を北上予想

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。それぞれの色の意味は以下の通りですが、17日午後の時点で沖縄付近の熱帯低気圧について黄色い丸で表示しています。これはすぐにはJTWCが進路予想を発表するような基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低いことを表しています。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

台風や熱帯低気圧の進路予報する手法の一つとして「アンサンブル予報」というものがあります。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

沖縄付近の熱帯低気圧になると予想される雲域について、アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果を発表しています。それによるとかなりのバラツキはありますが、東シナ海を北上する予想データが多くなっています。ただ中心気圧の予想をみる限り、それほど発達することはない見込みです。

アメリカ海洋大気庁では日本の南の海上にある雲域についての予想データも公表しています。こちらも特に発達させることはなくそのまま弱まりながら日本の南の海上を東へと進む見込みです。

【画像で確認】来週は全国的に曇りや雨の日多く 22日までの雨・風シミュレーション