繁殖力が高く、食欲旺盛で知恵もある! 農作物への被害が各地で問題となっているイノシシ。


だが、この島では田畑だけでなく、民家の中にも被害が及んでいる。


瀬戸内海に浮かぶ広島・尾道市の離島「百島(ももしま)」だ。きょうのテーマは、『主役はどっち? 島の住民 vs. イノシシ 瀬戸の島にて』。


島の人たち
「いや、不安ですし、そりゃ恐いです」

「飲みものも、ビールも飲まれましたよ」


自腹を切って、いろんな防護柵で住宅を囲んでいるが、「猪突猛進」は止まるのか? その実態を追ってみた。


ここ2~3年、尾道市の離島・百島では、イノシシが民家に侵入するという全国でも極めて珍しい出来事がひん発しています。


百島は、行政的には尾道市百島町。向島の東側にある面積およそ3平方キロの小さな島です。その島がイノシシ被害に遭っているのです。高齢化が進むこの島で繰り広げられている、住民とイノシシとの攻防戦を取材しました。


周囲およそ12キロの百島には400人余りが住んでいます。以前は野菜やかんきつ類などを育て、平穏に暮らしていたといいます。

異変が起きたのは、十数年前…。「イノシシが上陸した」という島内放送が流れたといいます。