途絶えることはなかった気象観測 「当時の使命感に頭が下がる思い」

江波山気象館 脇阪伯史 学芸員
「実際、こうやって原爆が落ちた当時に動いていた機械についていた記録そのもの、生の記録を見たのは初めて。非常に写しとは違って、当時の様子が伝わってくる。」
気象台では、建物が破壊され、大半の職員がけがをしながらも、観測が絶え間なく続いていたのです。
広島地方気象台 徳廣貴之 台長
「我々先輩が原爆投下という非常に困難な状況で記録を途絶えさせてはいけないという使命感で、こういう形で残されている。ただただ頭が下がる思い。」
「根本的に観測は、刻々と変わる自然現象をいかに的確に捉えて残して伝えていくということは今も昔も変わらない。そういう思いが伝わってくる。」
「あらためて身が引き締まる思いがする」
江波山気象館 脇阪伯史 学芸員
「これからこれをどういった形で、残していくのか、伝えていくのかを考えていかないいけないなと」

8月6日の気象観測記録…。あの日、広島で何があったのかを解き明かす重要な資料となる可能性があります。