サーカス団員の仕事は技を披露するだけではない!

「本番リハーサルをやります。安全最優先に」。公演がはじまる前日、すべての演目について照明、衣装なども含めた本番さながらのリハーサルが行なわれていました。
サーカス団員の仕事は技を披露するだけではありません。自分が出演する演目以外の時間は、他の団員のサポートや器具の出し入れといった後見にあたります。
服部健太さん
「坂綱ってやつで、これの後見が終わったら、(私は)羽出しに出ないといけない。和妖精をやっている間に着替えて、着替えた状態で片付けを手伝って、すぐ出て、帰ってきたら、次の出番のために、次着替えてって感じになります」
そのほかにも、チケット確認やグッズ販売、観客の誘導から公演ごとの換気や消毒など、休む間はありません。
団員
「服部さん、“くだけ梯子”ですか?お願いします、すいません」

団員は、急な代役にも対応する必要があります
団員
「今日体調が悪くて変わってもらった。『無理してやるよりは(自分が)出るから』と、代わってくださって。(服部さんが)いてくれるだけで安心感がある」
服部健太さん
「(みなさん色んな芸ができるんですね?)そうですね。ほんとに助かります。今日は、たまたまです。誰かケガすると、その芸はなくなってしまう…」
「空中ブランコ」チームで、服部さんは2番目に高い年齢。後輩団員への指導は、若い時の経験を基にしているそうです。
服部健太さん
「自分が若いとき、年齢が上の人の気持ちはわからなかった。年下の子に言ってところで『なんだこいつは、うるさいな』とたぶんなると思う、わからないけど。『助けてほしい』と言ってくれれば、全力で応援してあげたい」

団員
「あの体形を維持するのは、年齢的にも難しい、いつもストイックだと思う(トレーニングするところを見たことないのですが?)影でやってます」
何も話さなくても、服部さんの存在は後輩にとって刺激になっているようです。
服部健太さん
「ひさしぶりにやったら怖かったです。怖いんですブランコ。久しぶりだと余計に。最後の紹介で落ちるやつが怖い」